
今日のおやつ?
僕はささみジャーキーだったよ!


Cペプチドとは膵臓から分泌されるインスリン量のことですね。
その人のインスリンを分泌する力を調べたい時に、血液検査で測定することができます。
インスリン分泌を刺激する薬剤を投与してCペプチド値を測定する負荷試験もありますが、通常、外来の患者さんではワンポイントの採血で、あるタイミングのCペプチド値を測定することになります。
この検査で「その人のインスリンを分泌する力がどれくらい残っているかが判断できる」とされています。
なお、インスリンは血糖値に応じて分泌量が変わるので、その時の血糖値と合わせて判断するのが重要です。


CPIはCペプチドをその時の血糖値で割ったものですね。
でも… 実際の診療ではCPIを信じて治療方針を決定してもあまりうまくいかないこともあります…

実臨床上は、CPIやCペプチド値が1.0未満であればインスリン分泌はかなり悪い、CPIやCペプチド値が3.5~4以上であればインスリン分泌はある程度保たれていると言えますが、そのあいだはなんとも言えないグレーな部分が残ります。
つまり、CPI 2.0の人と3.0の人では、3.0のひとのほうが血糖値が良くなりやすい、治療しやすいかというと、単純にそうとも言い切れません。


それぞれインスリンの感受性が違うということも大きな理由のひとつですね。
また、Cペプチド(CPI)は測定のタイミングによっても結構変動します。1くらい変わることはザラにあります。
同じCPI3.0の人であってもその分泌量でやっていけるかどうかは、その人のインスリンの感受性(効き)や生活により全く変わってくると思います。
もちろんインスリンの効きを悪くさせるのは肥満ですが、それ以外にも遺伝的に感受性が悪い人が存在します。
例えばインスリン治療についても、Cペプチド値が低くないのでインスリン治療が必要ない、もしくはインスリン治療を離脱できる、と安易に考えてしまうのは危険です。
CPIはあくまで指標のひとつであり、総合的に判断することが大切です。
ちなみにワンポイントでCペプチドを測定する時は、今までの研究結果からも血糖値が高い時(食後など)の測定がより有用です。血糖値が高い時には、理論上はその人が最大限に分泌できる力を見ていることになりますし、これ以上の分泌余力がないことを(患者さんも)イメージしやすいと思います。