
うーん…
あっ!
ガジガジ(G)メンバー(M)は犬好き(I)?










しかも血液検査のHbA1cは、だいたい過去2か月間くらいの血糖の状況を反映するので、急激に血糖コントロールが良くなったり悪くなった場合には、そのデータが反映されるのが遅れてしまうのですが、




さっきの方のGMIは7.0%でしたよね。
でも血液検査をしたらHbA1cは7.9%だったんですよ。




患者さんによっては血液検査のHbA1cとGMIが乖離することがあり、その解釈に悩むことがしばしばあります。
と思っていたら、
日本人の1型糖尿病患者さんに対してフリースタイルリブレによるGMIと血液検査によるHbA1cの差を調べた研究を見つけました。
この研究では「血液検査におけるHbA1cとGMIの差」=HGIと定義されており、
対象患者さんにおけるHGIの分布は下のような結果となりました。


マイナスがGMIの方が高い人、
プラスが血液検査のHbA1cの方が高い人です。
1.0以上違う人も結構いる…



CGMの平均血糖から計算されるみたいです。
計算式は…
GMI(推定HbA1c)=3.31 +0.02392×CGMにおける平均血糖
だそうです。


血液中を流れるヘモグロビンに結合した糖の比率(%)を調べたものです。
したがって、ヘモグロビンの寿命が短い(ヘモグロビンの入れ替わりが速い)人ではHbA1cは低めにでたりしますね。


「貧血」は、からだがこれ以上貧血にならないように赤血球寿命を延ばすからHGIが上がるんだね。
「血糖の変動が大きい人」はどうしてだろう?ヘモグロビンに糖がくっつきやすくなるのかな?
「女性」「GFR低下」はどうしてHGIが大きくなるんだろう?

結局、どっちが正しいの!?
HbA1cなの?GMIなの?


その人の状態によって変わるんじゃないかな。


この乖離が大きい時にどう判断すればよいのかいつも困ります…
大前提としてCGMのグルコースデータが実測血糖値とずれていないか確認することは大切ですね。このずれが大きければ当然ながらGMIはあてになりません。
あとは総合的に判断する、としかいえないと思います。
例えば先ほどの報告にもあったとおり、慢性的な貧血のある女性で血液検査のHbA1cが高めにでる(貧血の治療中は低めにでますが)のは時々経験します。こういう人はGMIのデータを重視する場合もあります。
HbA1cは大変すぐれた指標ですが、各人の赤血球寿命だけでなく、なんらかの要因による糖化の個人差?などが結果に影響するのかもしれませんね。
(ちなみに異常ヘモグロビン血症の方では、HbA1cは全くあてになりませんのでご注意ください)


もう少し勉強して出直します。
Factors associated with hemoglobin glycation index in adults with type 1 diabetes mellitus: The FGM-Japan study. J Diabetes Investig. 14:582-590,2023