



風呂&散髪のほかにも、たまに注射に連れていかれることもあるしね。
車には乗せられないように日々気をつけておかないとね。


今日は、糖尿病を持つ人における運転中の低血糖についてのお話です。
運転中の低血糖は交通事故につながる可能性が高いため、低血糖予防の対策が重要です。
日常的に車を運転する糖尿病患者さん303名(1型:51名、2型:252人)に対してわが国で行われたアンケート調査では、なんと1型糖尿病の37%、2型糖尿病の4.4%で運転中の低血糖の経験があるという結果でした。(糖尿病 57(5):329~336,2014)

結構多いですね…
特に、インスリンとSU薬使用中の患者さんで多かったという結果でした。
また、1型糖尿病の患者さんでは2型糖尿病の患者さんと比較して、運転時に低血糖対策(ブドウ糖や補食の準備)をしている人が多かったとのことでしたが、運転前にSMBGを行っている人は少数であったとのことでした。

ただし、その根拠となるエビデンスはかなり乏しく、本当に90㎎/dL以上であれば大丈夫なのか?についてはわかっていません。

1型糖尿病の人に持続血糖モニターを装着し、運転中の血糖変化を調べた研究が最近報告されていました。
18人の1型糖尿病の人に3週間持続血糖モニターを装着し運転をしてもらいました。(血糖モニターは被検者には見えないようになっています。)
トータルで475回の運転回数になりました。

下は、運転開始後の血糖値の変化を示したグラフでです。
薄い赤が血糖値54-69mg/dL、赤が54mg/dL未満の領域です。


グルコース値90㎎/dL以上で運転をスタートしている場合では、436回のうち運転中に低血糖をきたしたのは0回でした(上グラフの左側)。


アメリカでは運転開始から1時間、イギリスやオーストラリアでは2時間毎に血糖を測定することがガイドラインで推奨されているようです。
今日ご紹介した研究の結果からも、運転時間が長くなると予想より血糖値が上がっている/下がっている可能性が高くなるので、30分~1時間毎には休憩して血糖測定するか、持続血糖モニターでチェックしておくのが望ましいと思います。

※なお、無自覚性低血糖などがあるにもかかわらず虚偽の申告を行い免許取得や更新した場合には道路交通法により罰則が適用されます。ただし低血糖を起こす可能性がある患者さんでも症状があり自身で対応できる場合には運転可能です。
………………………………………………………………………………………………………………………………………