

先生は何にしたの?


鉄板のお返し、教えてあげようか?


今まで僕はシーザーが最高だと思っていたけど、それは間違っていたんだ。
最後に食べたのはいつだったかな…(遠い目)


ところでモッさんはお返しの品は何にしたのですか?
直押し足形入りスペシャルフォトだよ。


プライスレスだよね。やばいなあ。プレミア必至だね。



糖尿病経口薬のトレンドの変化(2002年~2019年)
さて今日は、2型糖尿病薬の各薬剤の使用率の変化(2002年から2019年)についての報告(JDDM61)がありましたのでご紹介します。

JDDMは国内の糖尿病専門の臨床医の先生方により設立、運営されている「糖尿病データマネジメント研究会」という組織のことです。
JDDMの設立時より多くの多施設臨床研究が行われ公表されています。


糖尿病データ管理ソフトウェアCoDicの登録データを用いた研究です。
データベースに登録されている2型糖尿病患者さんのうちインスリン治療とGLP-1受容体作動薬を使用していない人が対象となりました。
登録されている人数は各年によって異なりますが、2019年は46701人がCoDiCに登録されており対象となったのは25751人でした。
①2002年から2019年における各経口薬の使用率の変化と、②BMI別の各経口薬の使用率(2019年)、使用薬剤数(2019年)が調べられました。
スルホニルウレア薬がすごく減って…





この結果を見ると、低血糖リスクが少なく体重増加させにくい薬剤がより多く使用されるようになってきているのを実感します。
(ただし、使用頻度がかなり減ってきているスルホニルウレア薬も、適切に使用すれば低血糖のリスクも抑えつつ安全に使用できます。)
チアゾリジンやグリニドも10%程度の患者さんには変わらず使用されていますね。これらの薬剤も患者さんによっては非常に効果の高い薬剤です。
肥満の人ではメトホルミン、SGLT2阻害薬の服用率が高く、正常体重や痩せの人ではDPP-4阻害薬やSU薬、グリニド薬の服用率が高かった。
さらに、BMI別の各薬剤内服率(2019年)が調べられました。(データをもとに作図しています)
※対象者の平均年齢は69歳、罹病期間は14.7年(結構長い)、HbA1cは6.9%でした。
肥満の人ではメトホルミン、SGLT2阻害薬の服用率が高く、正常体重や痩せの人ではDPP-4阻害薬やSU薬、グリニド薬の服用率が高くなっています。


ただし、メトホルミンは痩せの人にもそれなりに多く処方されていますね。
メトホルミンについては、痩せていても太っていても同程度の血糖改善効果が期待できるということが多くの研究より明らかになっています。
平均罹病期間15年の2型糖尿病患者さんでは、2~3種類の糖尿病薬を内服している人がそれぞれ30%程度であり、4種類内服している人が15%程度であった。
内服している糖尿病薬の数(種類)については下のような結果でした。
(錠数ではなく、種類の数です)

少ない薬剤で血糖コントロールが良好に保たれるのが理想ですが、低血糖が増えない限りは複数の糖尿病薬を使用してもHbA1cを良好に保つほうが患者さんの予後はよい(元気に過ごせる)ことが明らかになってきています。
薬剤が増えるのは、病気が悪くなったようであまりいい気持ちにはなれないと思いますが、逆に治療強化のタイミングを先延ばしにしているうちに合併症が進行してしまうのは絶対に避けるべきことだとも思います。

さて、現在の国内の糖尿病薬のトレンドがわかったところで、
次回は、すでに1種類の糖尿病薬を使用しているけれど血糖値が十分に低下していない2型糖尿病患者さんにおいて、2つめにどんな糖尿病薬を追加すれば、どれくらい血糖が下がったのか、その効果はどれくらい続いたのか調べた報告がありましたのでご紹介しますね。


特にデビフの回し者ではありませんが、モッさんはデビフのささ身レバー缶が大好きです(1年に1回くらいしかもらえませんが)。
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Current status of oral antidiabetic drug prescribing patterns based on the body mass index for Japanese type 2 diabetes mellitus patients and yearly changes in diabetologists’ prescribing patterns from 2002 to 2019 (JDDM61). J Diabetes Investig. 2022 Jan;13(1):65-73.