〇〇すると血糖が上がる?のウソ、ホントシリーズです!
じゃあ、まず…
水を飲むと血糖値が上がる?
ぽいけど、一部は本当です。
水を飲むことで、胃の中に残っている食べ物が腸に押し出されて、ちょっとだけ血糖が上がるのですね。
ただし!低血糖が改善するほど血糖は上がりませんのでご注意を!!
昼寝すると血糖値が上がる?
寝れば上がるわけではありませんが、
食後に起きているのと、寝ているのでは、血糖がかなり違ってきます。
動いていなくても、体を起こしているのと寝ているのでは、全然違うのですね。
遅くまで仕事だったり、夜勤明けだったりして、食べた後にすぐ寝てしまうときの血糖管理はとても難しいですよね。食後しばらくで寝てしまうので、眠前補正もなかなかできませんし。
そんな時は、インスリンポンプユーザーなら一時基礎レートでベースを少し上げたり、ペン型インスリンユーザーなら中間型インスリンを少し使ったりする場合もあります。
ストレスで血糖値が上がる?
例えば、会議中は必ず血糖が上がる、などはよくあります。
「私はこの時には血糖値が上がる」とわかってきたら、インスリンをあらかじめ増やしておく手もあります。
朝方は血糖値が上がる?
朝方は、血糖値を上げるホルモンが分泌されるので、1型糖尿病の患者さんでは結構上がります。暁現象といいますね。
ただし、その上がり幅は患者さんによって、結構な差があります。
夜中2時ころは血糖が100mg/dLくらいなのに、朝には200~250mg/dLくらいまですごい勢いで上がる患者さんもいれば、ほとんど上がらない患者さんもいます。
すい臓からのインスリンの分泌が枯渇(全くなくなっている)患者さんや、若い患者さんでは、上がりやすい傾向がありますが、それ以外の人で結構上がる場合もあります。
ペン型インスリンユーザーの場合、このコントロールに難渋するのですよね・・(インスリンポンプでは、その時間帯に入るインスリンを増やすことで対応できるのですが)
暁現象の強い人では、朝方の血糖上昇を抑えるために、朝方5~6時ころに0.5~1単位くらい注射する手もあります(結構、効果的です)。